(最近の仕事の進め方(ワークフロー))
2DCADとBlenderとか3Dソフトについて・・・
2DCADが必要ないの?
私は必要だと思います。
まず2DCADは3DCADに比べれば格段に軽く動かすことができます。
これはアドビのイラストレーターや2DCADを使っていると、思考したイメージをいっきに描きあげるのに役立ちます。つまり立体の現実を無視して、ありえない形状でもどんどんスケッチしていけるということです。
立体内で詳細部分おデザインや構成を確認するのはその後の工程ですから。とにかく頭にいっぱいあるものをメモしていかなくてはいけませんから。
それからJWCADのすぐれているところのひとつは、やっぱり不思議コマンド[包絡コマンド]の存在じゃないでしょうか。
このコマンドのおかげで、スケッチしながら消したり切ったりまとめたりが、ものすごく楽にできます。
それから、どのパソコンに入れて持ち運んでも自由。これが一番大きいかしら・・・
データ形式も比較的簡単みたいだからデータ容量が小さいし(画像は別)。
もちろん他のCADには、便利な機能や専門ソフトには特化した機能があるけど、逆にJWCADにはそういうものがない分自由に使えます。
難点と思うのは外部変形コマンドがDOS版の頃のものを引きずっている点でしょうか・・・
JWCADについては3Dソフト化はする必要はないと思います。というか、現在のデータ構造だと改変するより新規のソフト作る方がきっと早かったりするでしょうし・・・
今私たちがやっているBlender2.5以降で2D作業座標面上で作業するものをJWCADのコマンドを参考にしてるようなことの方が、まだ、実践的なのだと思います。
私たちの事務所、現在は模型や原寸型、3DCGの作成は基本的には自前なのですけど、そこまでに行くには道が長くて、
業務的には(あくまで私たちの建築意匠設計事務所の例え)
クライアントとお話し 基本作業内容の説明(事前の重要事項説明)
法令確認・概略計算類・工程工事期間表の作成・概算工事見積りと必要費用の計算・敷地の調査と風土気候の調査・周辺状況の調査、等など
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計画概要の調査報告を説明
再度 重要事項説明と基本事項の仮契約
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最初はめっちゃいそがしい
紙面上でスケッチやJWCAD、最近はMyPaintでスケッチ 紙模型でイメージ
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イメージ構築した後にクライアントと打合せ 結構何回もします ほとんどはお食事と雑談
お食事するといろいろなことがわかりますからねf^^;
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紙スケッチやJWCADや最近はMyPaintで何度もあらためてスケッチ。この作業は、かなり時間をかけてさせて頂きます。
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JWCADで寸法押え 確認 スケッチやり直し 粘土模型と荒木の模型で型の確認。
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JWCADで図面描き直し スケッチのやり直し スタイロ、バルサ、プラ版などで模型作成、光線や流体の確認 3Dで形状確認 構造体の確認 土地形状周辺状況などからの簡単なシュミレーション(現在はBlenderでしています。以前はShadeなので形状確認だけでした。)
計算類(構造・換気・光・影・その他いっぱい)・法令確認・模型作り直し 部分模型の作成 仮工程表の修正
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JWCADで図面描き直し スケッチのたばの整理 模型修正 3Dソフトによる詳細部分の確認
基本設計らしきものがこの辺でできます
本契約
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だいたいこの辺で3DCGや模型の「この時点のもの」的なものができます。でも最終形ではないので、あくまでイメージです。皆さんもこのあたりでCGとかは外注なのかしら・・・
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ちょっと省略・・・ひみつf^^;
この部分も物件によってちょっと時間頂きます
材料の確認とか特別な職種の職人さんの段取りとかいろいろあるので
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JWCADで実施図面の作成と特殊な金具やデザインした機器類の施工スケッチの作成 原寸図・部位工程の作成
確認申請
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やっと工事(それまでに式典とか儀式がいろいろあります。お茶くみやお掃除も大切なお仕事なんです。)
工事期間中は、現場や事務所、それぞれのパーツの加工場で施工図作成(JWCAD)、月間週間工程の作成 各種書類の作成(これが苦手) お茶くみ 現場や近隣の清掃
すみだし きざみ など この期間中には他の建物とか構造物について、教えてもらったりしにも行きます
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工事期間中も3Dで詳細部分の検討をします。主に見え方と組立て方だけですけど・・・
機械設計のようなことはしませんf^^; できません
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中間検査や完了検査、いろいろを経て工事完成
事務所戻ってから、みんなで飲み飲み
でも工事が終わっても書類はまだまだ作る必要があるのら・・・
3D使う場面はこんな作業の中の一部です。
3Dソフトの利用については、きっとCGでプレゼンテーションをするということと、ものを作るということとの違いで、使うソフトに差異が生じるのだと思います。
ちなみにCGを積極的にクライアントに説明したり、模型でプレゼンテーションしたりって言うのを私たちはしないので、あくまで自分たちがものを作るために作成しています。クライアントさんは多くの場合私たちのところに来た時点で、任せてくれているので(^^)ま。一応いい出来の時は見せちゃいますけど・・・
昨今3D体験をすることで疑似体験をして立体を確認するってやってるけど、私たちは、作りたいものをイメージした時点でほぼ完全に立体になってるし、どんな材料が必要で、どう作り上げるかもイメージします。
そうでないとこのお仕事はできないし、しちゃダメだと思うの。
もちろん、作っていく途中でどうしてもこう変えたいとか、もっといい方法が思いついたとかで、変更はしょっちゅうします。それは、作り上げるものをよくするためと思っています。作らせて頂いたあとでも、あそこにはこういう方法があったとか自分の中でいろいろ考えたり職人さん達と言い合ったりします。なので、申し訳ないけど作ったものでこれでやりきったぁ~~ってことがありません。ごめんなさい
話しが本題と違うところに行ったけど、仕事の中で占めるJWCADを使う比重はとても重いです。
それは本当に軽く動くし、ソフトが落ちるということがほとんどない。これが一番の強みだと思います。
オブジェクト指向な3DCADはもちろん便利です。お仕事でVectorWorksもAutoCADも使っていましたら。それにイメージを組み立てやすいスケッチアップもとても便利ですよね。
でも、やっぱり6B・2Bのエンピツとスケッチ用の太芯ホルダーと筆を持ってスケッチしている私には、JWCADのように線でガシガシ描いていけて、あとで不要な線をケシケシできるソフトの方がありがたいんですよね。
とかいいつつBlenderをCAD的に使えるようにがんばってますけど・・・
でもやっぱり重いんですよねぇ~~3Dソフトって・・・
単に最速PC買えない貧乏事務所なだけなんですけどねf^^;
JWCADは古いPCでもさくさく動くし、ver6.21aかしら?あのあたりはペンティアムⅡなんていう古いPCでも軽く動きます。
あぁ~~core i7 980x機 か新しいXeon機ほしいなぁ~~
マザーボードがcore i7もXeonも載せられるようなのってないのかしら・・・むちゃよねぇ~~(>_<)
3Dでも、どんなVGAカードを使っていて、OpenGLでやるのか、DirectXでやるのか、等でも変わってくると思いますし、テクスチャやバンプとか使わず普通の色でベタ面でやる分には、そんなに言うほど遅くはならないと思います。2Dでも画像を貼り付けるとやっぱり遅くなりますし。 実際にテストプログラムを作って速度比較した訳じゃないですけれども。
Jw_cad の3D化!?については、以前、作者さんと実際に話をしましたが、私は、今現在のJw_cadを3Dにするのは大変だし色々大変だからやめといたほうがいいと思います、作るんであれば別ソフトとして作った方がいいと思います、と言ったと思います。これは Script!3Dを作っていて思ったんですけど。
外部変形は確かに、Win版ならではの拡張をもっとやった方が、色々と面白そうなことは出来そうな気はします。これも、自分で外部変形アプリを作ったからこそ、そう思えたのかもしれませんけれど。
i3、i5、i7 か~ そっちのはまだ触った事がないです。